≪ポイント≫毒親とは子どもの人生に甚大な悪影響を与える親を意味している言葉です。毒親に育てられた子どもの性格・人間関係・恋愛・仕事・夫婦生活・家庭・健康・夢・老後などに大きな大きな悪影響をあたえます。
しかし毒親・毒親育ちの方は勉強したりカウンセリングを受けたりすることで生き辛さや苦しみを改善することが必ずできます。
カウンセラーの本橋良太と申します。 毒親という言葉はアメリカの医療関係のコンサルタント・グループセラピストであるスーザン・フォワードが作った言葉と言われています。
私の判断ではスーザン・フォワード氏のおっしゃる過干渉・過保護・暴言・暴力・ネグレクトをする親は非常に毒親とわかりやすい特徴をもっていると認識しています。日本の毒親の母親の特徴・毒親の父親ではスーザン・フォワード氏の著書「毒になる親」で紹介される親よりも陰湿的であり毒親だと非常にわかりにくい支配を子どもにすることが多く、他の人間から親の危険を認識されにくい為、子どもは孤立しやすいと判断しています。
過去14年間、毒親問題をカウンセリングしていますが多くの方は「誰にも相談できない」「話しても批判されたり傷ついたりしてきた」「ずっと孤独だった」と苦しんでいました。
私自身も毒親問題で幼少期から20代後半まで深刻に苦しんでいましたが、家族以外で相談できる人は一人もいませんでした。
アメリカ人の毒親と日本人の毒親はかなり違う印象が私にはあります。日本人の毒親には日本の状況に合わせた対処が非常に重要です。
私の毒親問題の相談で一番多いのは毒親の母親ですが、父親も深刻な苦しみを感じる毒親育ちの方もおり基本的に母親が毒親であれば父親にも問題がある人間性をしている場合がほとんどと言えます。
毒親の母親は「毒母・毒ママ」などと呼び父親の場合は「毒父」と呼ぶ方がいます。またきょうだい・親戚・会社の中にも毒親と同じような存在もいるため、毒きょうだい・毒親戚・毒上司などで表現することもあります。
そして避けてはならない問題が毒親のような子ども。つまり「毒子(成人)」の存在も現代では出てきており、毒親の特徴を一切もっていないのに苦しむ健全な親もいるのです。
毒親の特徴は過干渉・過保護・放置(無関心)・完全否定や批判・条件付きの愛情を付与・感情コントロール・支配などさまざまですが、どの毒親も根本は子どもの人格や自尊心を破壊している最悪な問題は共通しています。
よく毒親の特徴に関心がいき毒親タイプを知りたがる方もおりますが、表面上の問題を解決しようとして失敗される方は少なくありません。毒親問題の根本を理解しなければ本当の意味での解決はありません。
それは「なぜ親は毒親になったのか?」その答えが重要であり、それは毒親は人生を恐れているからです。このあなたの親が毒親になった理由は以下の動画でも解説しているのでぜひご覧くださいませ。
また毒親に育てられた人は「毒親育ち」と呼ばれ、日本人は自分の親が毒親と気づいてる人・親が毒親と気づいていない人に分かれていて、そのほとんどの方が毒親育ちであるのに自覚されていない方ばかりです。
非常に厳しい話ですが自分の親が毒親と気づかない方は幸福にはなれません。毒親性には愛はなくその毒親性を認知できないという現実はその人自身も毒親と同じような人間である可能性が極めて高いからです。
また毒親に育てられた人の特徴・後遺症は本当に沢山あり、性格・自己肯定感の高さ・コミュニケーション能力・異性関係・仕事に対する姿勢・家庭観・子育て・夫婦関係など人生でとても重要な事柄に対してさまざまな深刻な悪影響があるのです。
毒親育ちの特徴として悲しいことは自分の親が毒親であり、その毒親性を引き継いだまま自分も毒親として子育てをしてしまうことだと私は判断しています。
ただ毒親も毒親育ちの方もどんなに深刻な状態でも過去の親子関係に何があったのか?ひも解いていき生き辛さの原因を見つめることで幸福な人生になっていくことは可能です。その際にこの毒親問題を勉強したり非常に深く理解したカウンセラーに毒親カウンセリングしたりすることはとても有効といえます。
10年前は毒親のカウンセラーはあまりいませんでしたが、現在では有能な方が多いと私は判断しています。
1.毒親とは?
毒親とはアメリカのセラピストのスーザン・フォワード氏によって生まれた言葉です。ただ再三ですが、外国の毒親と日本の毒親は子どもに悪影響をあたえる行動に違いがあると私は判断しています。私はスーザン・フォワード氏の書籍通りの対処だけでは毒親問題を根本から治癒することは難しいと認識していえうのです。
日本の毒親の場合は「他人に同調する」「世間体を気にする」傾向が非常に強く、外では非常に良い親・家のなかでは暴君な毒親というパターンは非常に多いのです。その為、子どもが親から暴力・暴言(人格否定など)・過干渉・過保護・感情コントロール・条件付きの愛情・無関心・を受けていても知られることが少なく、子どもは絶望的な孤独感をもちやすいのです。
そばには自分の命・存在・心を平然と自分の気分で踏みつけてくる大人がいて、その虐待を認知されない状況で、子どもはどうやって自分を肯定できるのでしょうか?
そんな状況で自分を肯定できる子どもは世界中で1人もいません。
外国の毒親も日本の毒親も根本的な問題は一緒なのです。
毒親は子どもの幸福を子どもが亡くなるまで壊す存在なのです。
毒親(毒母・毒父:義理の両親も含む)以外の毒きょうだい・毒親戚・毒子・毒上司(会社の人)も必ず人生にとって悪影響になります。
毒親に育てられた人は親が亡くなっているのに幼少期にあたえられた強いトラウマによって苦しむ方がたくさんいるのです。
もちろん自分のトラウマが実の親から形成されている事実に気づいている人は勉強したり毒親のカウンセリングをしたりするなかで癒えていく可能性は十分にありますが、今の苦しみが毒親問題と結ばれている事実を深く知ろうとする方は非常に少ないです。
また毒親の本としてスーザン・フォワード氏の「毒になる親」 が有名ですが、日本人の毒親の特徴を他の追随を許さないほど精緻に解説している加藤諦三氏 や深くの親子関係の闇を解説しているアリス・ミラー氏 ・アルノ グリューン も毒親問題の解決に非常に重要な知性を与えてくれます。
2.毒親の特徴(否定・無関心・過干渉・過保護等)
毒親の特徴は人によりさまざまですが、毒親問題の基本(どんな毒親の特徴をもっていても共通している問題は子どもの自尊心を破壊し亡くなるまで幸福にさせない存在)をおさえつつも、毒親の母親・毒親の父親の特徴を知ることは大事になります。以下は毒親の特徴をタイプ別に解説致しました。
1 子どもを人格否定・批判ばかりする毒親
2 子どもの気持を無視して過干渉な毒親
3 子どもの精神的な成長を無視して過保護にな毒親
4 自己憐憫して被害者として子どもに接する毒親
5 子どもに過度な期待を背負わせる毒親
6 子どもに責任転嫁をし逃げる毒親
7 親子立場逆転を子どもに強いる毒親
1 子どもを人格否定・批判ばかりする毒親の特徴
よく街中でも人目をはばからず子どもを激しく怒ったり・叩いたりする親がいます。もちろんこの親は完全に毒親で毒親診断や毒親の特徴としてよく解説しますが、毒親性=子どもの完全な否定なのです。
「あなたは〇〇だからダメ!」「産まなければ良かったなど」は毒親の口癖でよく出てくる言葉ですが、毒親が子どもの存在を否定する理由は本当にたくさんあります。以下に毒親は子どもを否定・批判ばかりする理由を挙げていきます。
・毒親自身が自分の人格を否定しているから。
・子どもを否定することで自信を奪いたいから。
・親の責任から逃げたいから。
・自分が誰かから苛められた苦しみを子どもで晴らしたいから。
・子どもを認めてしまうと共依存関係をつなげないから。
・強い人には否定できないけど子どもだったら八つ当たりできるから。など。
この毒親の特徴・毒親あるあるである否定・批判ばかりする親の根本は「子どもがどんなに素晴らしいことをしても絶対に認めないこと」です。また「ありがとう」などの言葉も言わないことが多いです。もちろん毒親の毒親性は人により深刻度は違いますが、子どもが例え世界一素晴らしいことをしたとしても高い可能性で否定してきます。
よく子どもの「98点の高得点のテスト」を見て98点の良いところは無視され2点をとれなかった子どもをなじるという毒親がいますが、常軌を逸していると思いませんか?
毒親の特徴である子どもを絶対に肯定しない・認めない問題の根幹は、精神的な成長が完全に止まっているからです。
ただこのお話をすると発達障害という病気に逃げる毒親も急増してきます。「私は病気だから仕方がない」と。もちろん脳の障害などで発達障害になることはあると思いますが、多くの毒親は精神的な成長をしたくない、つまり前向きに変わりたくないから子どもを否定・批判ばかりしている悪意をもっているのです。
この毒親の悪意・怠惰・愛の無さを無視して毒親あるあるの中で重要な「子どもを否定・批判ばかりする毒親問題」は正しく対処できません。
2 子どもの気持を無視して過干渉な毒親
過干渉な毒親は子どもの存在を尊重していません。尊重していないから過干渉になれるのです。
お節介と過干渉の違いはお節介には「相手を尊重する」があり、過干渉には「相手を尊重する」がありません。尊重は愛であり過干渉は支配に近いものがあります。
過干渉な毒親は積極的に子どもに接しますが「子どもの幸福のため」ではなく、自分の思い通りにしたいという「欲」が動機となっている為、子どもが自分の思った通りの行動・結果を出さないとヒステリックになるケースがほとんどです。(毒親本人は子どもの為と疑わない場合がとても多い)
また過干渉の毒親は世間からは子どもにたいして「教育熱心な親御さん」程度の認識しかされず、事実は子どもを完全否定してる親であり、その問題に気づく人はほとんどおらず子どもの孤独感や苦しみは非常に深刻ものになるのです。
親の思い通りになったときだけ受けいれられて、思い通りにならなかった時は否定される。この状況に愛を感じたり喜びを感じたりできる人など存在しません。
すべての毒親に言えることですが、毒親は狂った世界観を子どもに押しつけているから、毒親に育てられた人は大人になっても人生の晩節になっても幸福を感じないのです。
毒親がサイコパスと言われる理由です。
この世界には完璧な親。つまり親毒を100%もたない親など確かにいません。しかしその反面、子どもの自己肯定感・自尊心・自己価値・自信を全力で守り切る努力を積みかさねる親もいないのが現状なのです。そんな親がほとんどいない日本の状況はおかしいと言わざるを得ません。
そもそも子どもは完璧な親など幼少期のとき(毒子「成人」になっていない状態)は一切求めていません。子どもがまず親に求めることはセックスをし子どもを生んだのであれば大人になるまで責任をとること。そして子どもが大人として人生を全うに生きれるように自信を守り・与えることくらいです。
しかし親毒と言われる親だったり毒親だったりする親は逆に子どもの自信を徹底的に奪うのです。こんな親と出会ってしまった子どもの絶望・苦悩は凄まじく、そのトラウマにより人生で一度も幸福を感じたことが無いと言う人が現れるのは当然と言えます。壊滅的な親に搾取されたからです。
3 子どもの精神的な成長を無視して過保護になる毒親
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