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条件付きの愛情

母サチコには理想の子ども像があった

 

勉強ができるのは当然

テストの点数は80点以上、読書感想文等は原稿用紙を何枚も書けないと怒られる

授業参観で手を上げないと帰宅後不平不満を言われる

 

学級委員長や生徒会、部活のキャプテン等も求められた気がする

 

とにかく成績優秀でカリスマ性がある我が子が理想だった

それが私の兄だった

サチコは特に兄に対しては何もしていない

兄がそういうタイプの人間だったにすぎない

 

だが、兄が自分の理想的な子に育っていくものだから

サチコは自分の手柄だと思っていた

 

以前のブログにも書いたが

「私は子育てのプロ、お兄ちゃんのようにならないお前が悪い!」と本気で言われていたからね(´-ω-`)

 

サチコからはいつもこっぴどく叱られていた

私はとにかく勉強が嫌いで、運動や歌を歌っている方が好きだったから

 

幼少期からサチコの愛情が欲しくて、兄のマネばかりしていた

兄がやっていた習い事、部活はすべてマネした

兄と同じことができれば、兄のようにサチコから愛情がもらえると頑張った

 

だから好きじゃない勉強も頑張った時があった

その時のテストの点数は良かったから、サチコはとっても喜んでいた

でも、勉強は好きじゃなかったから長続きしなかった

 

作文なんかはどう頑張っても原稿用紙半分しか埋まらなかったな・・・

小学生の頃

「毎晩日記を書いていればだんだん長い分が書けるようになる、お兄ちゃんはそうやって作文が上手になったんだ」

サチコからの指導で始めた日記も結局は上手くいかなく怒られた

 

ま~、不思議とブログはツラツラ書けるだけどね

文法とか、句読点・段落等を気にせず思いついたままを書いてるからかな(*'ω'*)

 

子どもの頃は兄のように成績優秀にならないと愛情がもらえなかったんですよ~

 

中学生の頃なんてヤバかった

定期的にテストがあったから、そのたびにこっぴどく叱られた

毎回、毎回「お兄ちゃんは・・・」って比較されてきた

 

大人になる頃には酷い劣等感で

「私は何をやってもダメな子」と自信を根こそぎ刈り取られた人間になっていた

 

人の顔色を見ながら行動するようになり

人気のある人の言動なんかをマネして自分不在だった

だから、他人からは気持ち悪がられて嫌われ者だったと思う

「何考えているのかわからない」ってよく言われてたし・・・

 

ここまでよく改善したもんだと自分でも関心してしまう(*´ω`*)

自分らしく生きていると人から好かれるようになったし

40歳過ぎてからやっと「私はわたしのままでOK(*^^)v」って思えるようになった

 

ダメな人間なんて一人もいない

ありのままの自分を出して

自分の得意なことを一生懸命していれば

けっこう幸せな人生を歩めるものですね

 

 

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使用している画像の出典:photo AC